PCケースの選び方

最終更新日: 2020年03月10日 2036 views

PCケースの選び方のポイント

主に次の4つが選び方のポイントとなります。
  • サイズ
  • 冷却能力
  • 静音性
  • デザイン
  • メンテナンスのしやすさ
  • USBポートなどのインターフェース

PCケースのサイズ

当たり前のことですが、
小さなケースほど省スペースですが、高い性能は出しづらくなり、
大きなケースほど場所をとりますが、高い性能や拡張性を出しやすくなります。

PCケースのサイズの名前

PCケースのサイズは、大きなものから順番に
  • フルタワー
  • ミドルタワー
  • ミニタワー
  • スリム
  • キューブ
という名前がよくつけられます。
しかしこれらの名前には明確な決め方はないので、だいたいのサイズ感だと思ってください。

イメージとしては、フルタワーは圧倒的に大きく、ミドルタワーとも2タワーはあまり変わりません。
スリムは幅が狭いです。


PCケースのサイズによって制限されるものは次のものです。
  • マザーボードのフォームファクタ
  • 搭載したいハードディスクの数
  • 簡易水冷に対応できるか
  • 本格水冷できるか
  • CPUクーラーの種類
  • グラフィックボードのサイズと枚数

それぞれ順番に見ていきます。

マザーボードのフォームファクタ


マザーボードのフォームファクタとは、マザーボードのサイズの種類だと思ってください。

一般的に市販されているフォームファクタは小さな順に
  1. Mini-ITX
  2. Micro-ATX
  3. ATX
  4. Extended-ATX
があります。

PCケースごとにどの大きさのフォームファクタまで対応しているかが明記されています。

搭載したいハードディスクの数(ベイ数)


ハードディスクは3.5インチのサイズが一般的です。
(2.5インチのものもあります。)

SSDはM.2タイプのものと2.5インチのものがあります。
M.2はマザーボードの直接挿す薄いタイプのものですので、PCケースのサイズとは関係ありません。

PCケースのサイズによって変わるのは搭載できる3.5インチのHDDと2.5インチのHDDやSSDの枚数です。

このHDDや2.5inch SSDを搭載可能なスペースは「ベイ」と呼ばれます。
ケースの蓋を開けずに届かない場所にあるため、ケースの陰に隠れているという意味で、シャドウベイと呼ばれます。
(これは、DVDドライブなどの外からアクセスできるフロントベイと対比されています)

基本的にPCケースのスペックに書かれた3.5インチベイ数と2.5インチベイ数を見れば良いですが、いくつか注意が必要になります。
  • グラフィックボードが大きい場合、シャドウベイを一部取り外す必要がある場合があります。
  • また、簡易水冷などを使う場合も、シャドウベイを取り外す必要がある場合があります。

フロントベイ(5インチベイ)の活用法

DVD/BDドライブはあまり使われなくなってきているので、フロントベイのないPCケースが増えてきています。
しかし光学ドライブ以外にもフロントベイは便利な使い方ができます。
それはずばりリムーバブルケースです。
3.5インチのHDD1台とと2.5インチのHDDかSSD1台を搭載できるものや、2.5インチを4台などいくつか種類があります。

シャドウベイの中のHDDやSSDは簡単には取り外しできませんが、リムーバブルケースなら、数秒で着脱できてしまいます。
大容量の動画などをどんどん保存していき、新しいHDDやSSDをどんどん使っていくという使い方をする方には、特におすすめです。


簡易水冷に対応できるか


簡易水冷を使用する場合、温められた冷却液を冷やすラジエーター(ヒートシンクに大きなファンがついた部分)をPCケースの上端か前面のどちらかに配置することになります。

ラジエーターのサイズよりPCケースの高さや奥行きが短ければ当然配置することはできません。

本格水冷できるか


本格水冷と簡易水冷の決定的な違いは、冷却液を貯めておくリザーバータンクがあるかどうかです。
リザーバータンクがあれば、それだけ多くの熱を吸収できるので、長時間のCPU、GPUの過度な発熱に対応できるわけです。

リザーバータンクのサイズ次第ですが、ミドルタワーでも本格水冷できるものもあります。
フルタワーのケースであれば、サイズ的には本格水冷できます。

空冷のCPUクーラーの高さ

基本的には、CPUクーラーは大きいほど冷却能力が高いです。
PCケースの幅が狭い場合、CPUクーラーが大きいとサイドパネルを閉めることができなくなります。

そのため、小さめのPCケースであれば、対応しているCPUクーラーの高さが明記してある場合が多いです。

グラフィックボードのサイズと枚数


Mini-ITXやMicro-ATXでは搭載できるグラフィックボードの長さに制限がある場合が多いです。
RTX 2080などのハイエンドのグラフィックボードを使いたい場合は、搭載できるグラフィックボードの長さの制限を確認しておきましょう。

グラフィックボードは多くの場合拡張スロットを2つ使います。
ハイエンドのグラフィックボードでは3スロットなどそれ以上使うものもあります。
拡張スロットの数とマザーボードで搭載できるグラフィックボードの数が決まります。

拡張スロット数

スリムタイプのPCケースでは拡張スロットがロープロファイル型しか対応していない場合が多いです。
(スリムタイプはそもそも最近ほとんど販売されていませんが)
ロープロファイルとは、通常の拡張スロットよりも小さい(幅が狭い)ものです。
ロープロファイルに対応したグラフィックボードはミドルエンド以下のものしかありませんので気をつけてください。

冷却能力


PCケースの中には発熱するCPUやGPUなどがあるので、温められた空気がそのままPCケース内に滞留するとどんどん温度が上がってしまいます。

そこでファンでPCケース内の熱を外へ排出するわけですが、ケースの種類によってどれだけ効率的に熱を排出できるかが変わります。


ファンが大きく、数が大きいほど空気の流れを強く作り出すことができます。
ファンが大きいほど低い回転数で同じだけの風量を作り出せるため、静音性に優れます。

オープンフレームの場合は、空気がたまらない一方で空気の流れを積極的に作ることはできません。

また、後述する裏面配線でエアフローはしっかりと確保しやすくなります。
電源ケーブルなどがごちゃごちゃにマザーボードの上にあると空気の流れがブロックされてしまうからです。


静音性

PCの騒音は主にファンとHDDの音です。
それらはPCケースの中にあるため、ケースがしっかりと閉じられて隙間が少ないほど音は外に漏れません。
もちろん密封性が高いほど冷却能力は下がってしまいます。

また一部のPCケースでは静音性をあげるために吸音材が取り付けられているものもあります。

冷却能力の項で述べましたが、ファンを大型化するほど静音性に優れるようになります。

デザイン

PC全体のデザイン性は近年ますます重視されるようになってきています。
今後PCケースはただの入れ物ではなく、インテリアやアートとしても評価されるものが増えてきます。

基本的なデザインのポイントとしては、
  • 裏面配線
  • LEDライティング
  • ガラスパネル
があげられます。

裏面配線のしやすさ

裏面配線とは、様々なケーブルをケースの見えないパネルの裏側に配置することです。
様々なところから裏面へ配線するための穴が確保されていると、ガラスパネルから見た場合にケーブルがないスッキリした見栄えになります。
また、これはエアフローの観点からも良いことです。

メンテナンスのしやすさ

自作PCは作って終わりではなく、その後も拡張したり、清掃したりすることになります。
メンテナンスのやりやすさは、長期的にみて重要になってきます。

ホコリ防止フィルタ


清掃の必要性という点では、そもそもホコリが入りにくいように、フィルタがついているものは、優れています。

HDDの取り出しやすさ(スクリューレスのベイ)

HDDを取り外すときに、ネジで毎回締める必要なく、抜き差しだけでできるスクリューレスのベイが最近は増えてきています。

CPUクーラーの交換しやすさ(メンテナンスホール)

マザーボードにCPUクーラーを取り付けますが、CPUクーラーは、マザーボードの裏側にナットがついているので、本来であれば、マザーボードもPCケースから取り外さないとCPUクーラーは取り外せません。

しかし、PCケース側でマザーボードのCPUクーラーがつく部分だけくり抜いてある場合、両側のサイドパネルを外すだけでCPUクーラーを取り外すことができます。

USBポートなどのインターフェースの豊富さ


PCケース側にUSBポートやイヤホンジャックなどが装備されているものが最近は増えてきています。
USB3.0などの高速なインターフェース類が搭載されているものがおすすめです。

自作PC.com では簡単にパーツリストを作れます

PC自作.com では互換性をチェックしながら パーツリストを構成 することができます。

CPUを決めれば、それに対応したマザーボードやCPUクーラーだけから選ぶことができます。マザーボードが決まっていれば、そのフォームファクタ以上のPCケースのみから選ぶことができます。

全体での 推定消費電力を自動で計算 し、その2倍の電源をおすすめします。

もちろん各スペックごとの 絞り込み も同時で行うことや、 検索 も行えます。作成したパーツリストは 複数保存 することができます。パーツリストを誰かと 共有 することもできます。

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