Dota2はRPGと相手との陣取り合戦をかけ合わせたゲームで、5人対5人で戦います。
またプレイするだけなら、スペックの低いパソコンでも楽しめる数少ないゲームです。
もちろんより画質を楽しみ、ストレスなく遊ぶためにはパソコンのスペックにもこだわりたくなります。
Dota2の「The International(TI)」という大会では賞金総額が世界最高額の30億円超えとなっており、e-スポーツとして本気で取り組む方はPCにもこだわってほしいです。
この記事では、
- 各種グラフィック設定を変えた場合の見え方の違いを紹介したのち、
- Dota2に最適なCPUやGPU等のパーツの選び方と
- おすすめのパーツリストを2.5~15万円の予算別で12種類紹介します。
Dota2には大量のキャラクターとアイテムがあり、知らないと勝てないことが沢山あります。
もちろん知識だけではなく、戦術、戦略といったところも必要な奥が深いゲームです。
Dota2は開発元のValveが新しく作ったsource 2 engineを採用しており、非常に軽く動作します。
Dota2の最低動作環境
Dota2はほとんどのPCで動きますが、一応最低動作環境を確認しておきましょう。
OS | Windows 7以降
CPU | Intel Dual core, AMD 2.8 GHz
メモリ | 4 GB RAM
GPU | GeForce 8600/9600GT, Radeon HD2600/3600
ストレージ容量 | 15 GB 以上
ご覧の通り、動作自体はまず問題なくできます。
しかしより高いフレームレートや大きな画面でプレイしようと思うとしっかりとPCのパーツを選んだほうが良いです。
Dota2のグラフィック設定とフレームレートへの影響
それでは順に各種グラフィック設定の違いとフレームレートに与える影響を見ていきます。
フレームレートへの影響はそれぞれの項目を変えると大きく変わったりしますが、複数を変えてもフレームレートへの影響はその合計とはなりません。
たとえば10%改善する項目を3箇所同時に変えたとしても合計の30%とはならず15~20%の影響にとどまることが多いです。
グラフィックスの基本設定
まずは、一括でグラフィック設定を変えられる基本設定での違いを見てみます。
最低と最高でのフレームレートへの影響は最大で30%程度になります。
最低品質でプレイすることは可能ですが、20年前のゲームのような見た目になってしまっていることが分かるかと思います。
それでは次から具体的な詳細設定項目を見ていきます。
アンチエイリアス
アンチエイリアスが最高だとLinaの髪の毛のところがなめらかなのに対し、最低だとギザギザしているのが分かります。アンチエイリアスが低いと全体的に昔の3Dゲームのようにエッジがはっきりと見えてしまいます。
フレームレートへの影響はおよそ10%程度です。
エフェクト
正直エフェクトの効果は見えづらいですが、画像右端の赤い部分などの違いなどから、より広い範囲にエフェクトが表示されるようです。エフェクトを最低にすることによるフレームレート(fps)への影響は5%程度です。
植生
植生の違いも分かりづらいです。多少地面に生えている草がくっきり見えている気がしますが、気のせいかもしれません。
フレームレートへの影響は数%でほとんど影響はありません。
シャドウ(影)
シャドウ(影)があるかないかの違いは一目瞭然でできれば、影は残しておきたいです。
シャドウを最低(オフ)にすることによるフレームレートへの影響は10%程度です。
レンダリングスケール
レンダリングスケールは通常100ですが、100以下にすると、ゲームのプログラム側で低い解像度で画面を作ったのちに、それを解像度のサイズに引き伸ばしてくれます。
これにより劇的にPCへの負荷を下げることができますが、もちろん見え方はかなり悪くなってしまいます。
テクスチャ
テクスチャは岩や地面などのあらゆるモノ(オブジェクト)の表面の品質を変えます。
テクスチャを下げると一気にグラフィックの質が落ちることが分かるかと思います。
フレームレートへの影響は15%程度です。
Dota2でフレームレートをあげるための設定
VSync(垂直同期): Off
エフェクト: 最低
シャドウ: 低
植生: 最低
アンチエイリアス: オフ
垂直同期は、1つの画面が描き終わるまで描出しないという設定です。
オフにした場合は、画面のすべてが描き終わる前にディスプレイに一部分(上半分だけなど)が表示されてしまい、不自然な見た目になることがありますが、フレームレートは上がるので、基本的にはオフをおすすめします。
不自然に感じる場合はオンにしてみてください。
できれば高めにしたい設定
テクスチャ: 高
レンダリングスケール: 100
以上の設定を行った上で満足なフレームレートを出せない場合はハードウェアに投資をする必要があります。
Dota2におすすめのCPU
できればグラフィックスをよくするすべての設定をオンや最高にして自分のディスプレイサイズで60fps以上でプレイしたいですよね?
すべてのグラフィック設定を最高にした際に各解像度で60fps以上が出せるCPUは次のようなものが目安になります。
- FHD(1920×1080)、品質:最高、60fps以上 : Ryzen 3 3200G、Ryzen 5 3400G、Core i3 9100
- WQHD (2560×1440)、品質:最高、60fps以上 : Ryzen 5 3400G、Ryzen 5 1600
- 4K (3840×2160)、品質:最高、60fps以上 : Ryzen 5 2600(X)、Ryzen 5 3600、 i5-9400F
他のゲームをやる場合は、4Kにも耐えられるRyzen 5 3600やi5-9400F以上のCPUがおすすめです。
Dota2におすすめのGPU
Dota2は最新CPUの内蔵GPUでもフルHDであれば十分動きますが、もちろん別途グラフィックボードが会ったほうが安定して動作します。
おすすめのGPUとしては
- FHD(1920×1080)、品質:最高、60fps以上 : RX550、RX560
- WQHD (2560×1440)、品質:最高、60fps以上 : RX570、RX5500XT、RX 5600 XT
- 4K (3840×2160)、品質:最高、60fps以上 : GTX 1650 Super以上
となります。もちろん他のゲームをやる場合はGTX 1650 Super以上がおすすめです。
以上を踏まえた上で、予算別でDota2におすすめの構成とグラフィック設定を最高にした場合のフレームレートの表を作成しました。
予算 |
1600x900 |
1920x1080 |
2560x1440 |
3840x2160 |
予算2.5万円
|
普通(45~60fps) |
低(30~45fps) |
不可能(20fps未満) |
不可能(20fps未満) |
予算3.2万円
|
普通(45~60fps) |
低(30~45fps) |
最低(20~30fps) |
不可能(20fps未満) |
予算4.2万円
|
快適(60~90fps) |
普通(45~60fps) |
最低(20~30fps) |
最低(20~30fps) |
予算4.5万円
|
快適(60~90fps) |
快適(60~90fps) |
低(30~45fps) |
最低(20~30fps) |
予算5.2万円
|
90~144fps |
快適(60~90fps) |
快適(60~90fps) |
低(30~45fps) |
予算6万円
|
90~144fps |
90~144fps |
快適(60~90fps) |
普通(45~60fps) |
予算6.8万円
|
144~200fps |
90~144fps |
90~144fps |
快適(60~90fps) |
予算8.2万円
|
144~200fps |
144~200fps |
90~144fps |
快適(60~90fps) |
予算9万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
90~144fps |
予算10.5万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
90~144fps |
予算11.2万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
90~144fps |
予算15万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
予算20万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
予算27万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
予算42万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
予算75万円
|
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |
144~200fps |